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◆フトアゴヒゲトカゲとは?

  • トカゲ目アガマ科アゴヒゲトカゲ属
  • 英名:Bearded Dragon
  • 寿命:約8~12年
  • 全長:約40~50cm
  • 分布:オーストラリアの乾燥地帯

自然界では、オーストラリアの東部から南東部の乾燥した地帯に生息しています。

昼行性で木の枝や岩の上で日光浴をしています。

温厚な性格の為、触ったり肩に乗せたりというスキンシップが可能です。
またイカツイ見た目に反して目が可愛く、首をかしげてこちらを見てくる様子は心を鷲掴みにされます。

体長は全長で40cm~55cm位。成長は早く、1年で40cm程度になります。

◆フトアゴヒゲトカゲをお迎えする準備

餌(専用フード・昆虫など)

コオロギなどの昆虫食を中心に与えていきます。

幼体
コオロギなどの生餌などを中心に与えていきます。
昆虫などが触れない人向けのフードも出ているため、最近は手軽に与えやすくなっています。

成体
昆虫も食べますが、野菜や果物などを中心に食べるようになります。
野菜はチンゲンサイや小松菜、キャベツやニンジンなどを与えます。
果物はイチゴやバナナなども好みますが、糖分が多いのであげ過ぎに注意しながらオヤツ感覚で与えて下さい。

フトアゴ専用のフードは栄養バランスを考えて作られているため、簡単に給餌でき便利です。
専用のフードを使用している場合でも、栄養の偏りの回避と骨の形成のためにカルシウムやビタミンなどのサプリメントの補給も必要になります。

サプリメントは週1回目安としてビタミンD3が添加しているカルシウムをあげてください。
最近では液体のカルシウムなどの商品も出ているので、飲み水に混ぜて与えるのも便利です。

オススメのフトアゴヒゲトカゲフード
  • オススメのサプリメント
  • 床材

    野生本来の環境に近い乾燥した砂や床材を選びましょう。
    糞をするので取り除きやすい床材がオススメです。
    糞などの排泄物や餌の食べ残しなどは、スクーパーなどでこまめに取り除いて綺麗に保つようにしましょう。
    また、定期的に床材は交換するようにしましょう。

    オススメの床材
  • オススメのお手入れ用品
  • ケージ

    手入れや世話がしやすいガラス製のケージが便利です。
    体長に合わせて動ける広さを確保できるだけの大きさが必要になります。

    フトアゴヒゲトカゲは1年で40cm程度大きくなるため、ベビーでお迎えした場合は現在の大きさで考えるのではなく、
    1年後の成長した大きさを考慮して購入した方が良いでしょう。

    オススメのケージ
  • アクセサリー・シェルター

    身体を温めるなど時、ランプの光に近づく事が出来る場所を作れるアクセサリー・シェルターを設置してください。
    クールダウンやストレス回避などの時に穴の中に入るので、中に入れる大きさがあるシェルタータイプのアクセサリーがオススメです。

    また自然界では半樹上性で木登りもするため、流木やジャングルヴァインのような疑似枝のアクセサリーを設置すると登ります。
    その際は、ランプなどに近すぎないような配置をしましょう。火傷をする原因になります。

    オススメのアクセサリー・シェルター
  • UVランプ(紫外線灯・紫外線電球)

    日光浴することで、ビタミンD3を合成して骨格を形成しています。
    自然界では乾燥地帯に生息しているため、UVが高めの砂漠向けランプを選ぶようにしましょう。

    1日に12時間くらい紫外線を浴びれるようにしてください。

    オススメのUVランプ(紫外線灯・紫外線電球)
  • ライト

    光があたる事で成長や活動環境を整えます。バスキングライトなどで疑似太陽光を作り、あてる様にしましょう。
    また保温ライトで体温を保てるようにしてあげてください。
    熱源となるランプは上部もしくは内部上辺に設置し、火傷しないように注意しましょう。
    バスキング…英語のbask(バスク)の「温まる/日向ぼっこ」の語源となる造語になります。

    オススメのライト
  • 温度・湿度計

    快適に過ごせるように、自然の環境に近い温度や湿度を整える必要があります。
    定期的なチェックが出来るよう温度計・湿度計を用意しましょう。

    ケージ全体が暑くならないようにしてください。クールダウンが出来る様に温度の低い場所が出来る様にしてください。

    オススメの温度・湿度
    ※目安となります

    温度 日中 32~38℃
    バスキングスポット付近は38~40℃
    夜間 22~27℃
    湿度 60~70%

    オススメの温度・湿度計
  • ヒーター・保温器具

    飼育環境によりますが、パネルタイプのヒーターを使用します。
    前面にヒーターを設置するのではなく、使用するケージの1/3~1/2の大きさのヒーターを用意して、温度の低い場所が出来る様にしてください。

    飼育環境によって温度が上手く上がらない場合は、保温カバーや簡易温室などを使って温めると良いでしょう。

    オススメの保温器具
  • オススメのヒーター
  • ◆かかりやすい病気

    注意する症状

    • あまり動かずにグッタリしている
    • 排泄物の色が赤っぽい
    • 下痢をしているもしくは糞がやわらかい
    • ゲップの様なものをしている

    これ以外の症状で、少しでもおかしいと感じたら、爬虫類を診てくれる動物病院へ連れて行きましょう。

    脱皮不全

    乾燥しやすい飼育環境下の場合、脱皮が上手く出来ず、脱皮不全になってしまうことがあります。
    指先や尾の先などに脱皮の際の皮が残りやすく、そこから壊死をすることもあります。

    脱皮の兆候が見られたら温浴をさせてあげると脱皮しやすくなります。
    またシェディング エイドなどの脱皮促進剤を使って脱皮を出来る様にしましょう。

    オススメの脱皮促進剤
  • クル病

    ビタミンDやカルシウム不足により骨が変形してしまう病気です。
    紫外線ライトをしっかり照射すること、餌などにサプリメントを加えて与えることで防ぐことは可能です。
    一度骨が変形した場合は元に戻る事は出来ない為、日頃から注意しましょう。

    熱中症

    ケージ内の温度が高すぎる事や水分不足が主な原因となります。
    温度計やサーモスタットを使用した温度管理や水分補給をできるようにしてください。
    またケージ内でのレイアウトも見直し、温度の低い場所が作られているかチェックする必要があります。



    ※個体や飼育環境などによって飼育方法が異なる場合があります。
    こちらに書いている内容は一般的な飼い方になりますので、必ず購入したショップで詳しい飼育方法を聞いて確認してください。